英米で「黙秘からの不利益推認」を許容する立法・判例が登場し、両国の黙秘権保障が不安定になった一方、その効果は、すでに果たされた有罪立証の追認に際し、黙秘を確認的に考慮するのを認めるにとどまると見うることがわかった。これにより、利益衡量によっては揺るがせない根本原理としての「不利益推認禁止」原則の内実が浮き彫りとなった。このことは、証人の自己負罪拒否特権とも法律上の黙秘権とも異なる「憲法上の黙秘権」の存在を裏づけうる。 / 博士(法学) / Doctor of Laws / 同志社大学 / Doshisha University
Identifer | oai:union.ndltd.org:doshisha.ac.jp/oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00001515 |
Date | 20 March 2019 |
Creators | 梶 悠輝, Yuki Kaji |
Source Sets | Doshisha University |
Language | Japanese |
Detected Language | Japanese |
Type | Thesis or Dissertation |
Format | application/pdf |
Source | https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB13115596/?lang=0 |
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