本博士学位論文は、宗主国スペインに対する独立戦争期であった19世紀後半のキューバにおいて、野球がクリオーリョ(キューバ人)のナショナリズムの高揚にいかに寄与したのかを明らかにした。また先行研究の空隙を埋めるために、その過程にアフリカ系の人びと(アフロキューバ人)や労働者階級の人びと、女性、アメリカ合衆国への亡命者らがどのように関与していたのか等についても論じた。スペイン発祥の闘牛と対照的に、野球は独立戦争期のキューバ人が憧憬のまなざしを向けていたアメリカ合衆国発祥であるがゆえに、反植民地主義を象徴する文化となりえたのである。 / 博士(文化史学) / Doctor of Philosophy in History / 同志社大学 / Doshisha University
Identifer | oai:union.ndltd.org:doshisha.ac.jp/oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00028485 |
Date | 31 March 2021 |
Creators | 山本 航平, Kohei Yamamoto |
Publisher | 山田 史郎 |
Source Sets | Doshisha University |
Language | Japanese |
Detected Language | Japanese |
Type | Thesis or Dissertation |
Format | application/pdf |
Source | https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB13194463/?lang=0 |
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