都市部においては、通常「マンション」と呼ばれる高層集合住宅での居住はごく一般的になっている。区分された居室に各世帯が生活するマンションでは、対面の機会が少ないことによる居住者間のコミュニケーション不足、プライバシー確保のための相互不干渉原則がもたらす無関心、その結果としての独居高齢者や病弱者の孤独死、子どもの社会性育成不全、災害対応力の脆弱性などの問題が生じている。本論は、ソーシャル・キャピタルやコミュニタリアニズム、およびシェアリングエコノミーの視点から、コミュニティの存在意義とその機能を理論的かつ歴史的に考察した上で、こうしたマンション特有の問題を解決するにはマンション内のコミュニティの形成と活性化を図ることが有効ではないかとの仮説を立て、その仮説を実証すべく、マンション住民による共同農作業等の社会実験を実施し、その結果を分析し、そこから得られた知見を基に、機能的かつ持続可能なマンション・コミュニティ実現のための方途や課題を提示したものである。 / 博士(ソーシャル・イノベーション) / Doctor of Philosophy in Social Innovation / 同志社大学 / Doshisha University
Identifer | oai:union.ndltd.org:doshisha.ac.jp/oai:doshisha.repo.nii.ac.jp:00001596 |
Date | 21 March 2020 |
Creators | 原 有佳里, Yukari Hara |
Source Sets | Doshisha University |
Language | Japanese |
Detected Language | Japanese |
Type | Thesis or Dissertation |
Format | application/pdf |
Source | https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB13142991/?lang=0 |
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